インターネット通販などで好みのゲーミングチェアを見つけ、いざ購入しようと考えた際、「自宅に届く巨大な段ボールを前にして、自分一人だけで本当に組み立てられるだろうか」「作業が難しくて途中で挫折してしまったらどうしよう」と、作業への不安から注文ボタンを押せずに足が止まってしまう人は多く存在します。
特に大きな背もたれや重量のある金属製の土台を自分で繋ぎ合わせる工程は、組み立て作業に慣れていない人にとって非常にハードルが高く感じられるものです。
今回は、ゲーミングチェアの組み立て作業が難しいと感じる3つの主な理由を紹介した上で、購入前に把握しておきたい具体的な所要時間の目安や、一人でも失敗せずに完成させるための正しい手順などを詳しく解説します。
ゲーミングチェアの組み立て作業が難しいと感じる3つの主な理由
製品が自宅に届いた後、いざ作業を始めてから「想像していたよりも大変だ」と手が止まってしまうのには、ゲーミングチェア特有の重量や梱包の仕組みに原因があります。具体的には、以下の3つの要素が作業の難易度を上げる要因となります。
- 各パーツの重量が重く一人で支えながらネジを締める必要がある
- 梱包されている段ボールや緩衝材の量が多く作業スペースが圧迫される
- ネジ穴の位置が生地と干渉して噛み合わせるのにコツが必要になる
以下で詳しい理由を紹介します。
各パーツの重量が重く一人で支えながらネジを締める必要がある
一般的な事務椅子に比べて、ゲーミングチェアは背中を大きく包み込む頑丈な背もたれや、座面の裏側に強固な金属製の多機能土台を備えているため、椅子全体の重量が20キログラムを超える製品がほとんどです。
組み立ての工程では、この重量のある背もたれや座面を、自分の手や膝で正しい位置にぐっと支えて固定しながら、同時進行で細かなネジを正確に締め込んでいく作業が求められます。
特に一人で作業を行う場合、片手で重いパーツを持ち上げながら、もう片方の手でネジ穴の位置を合わせて工具を回さなければならないため、この物理的な重さと支えにくさが最初の大きな障壁となります。
梱包されている段ボールや緩衝材の量が多く作業スペースが圧迫される
ゲーミングチェアは、配送時の破損を防ぐために非常に巨大な段ボール箱に収められ、内部は大量の発泡スチロールやビニール袋などの緩衝材で隙間なく保護されて届きます。
いざ製品を開封すると、中身を取り出すだけで部屋の床一面が大きな梱包資材やむき出しのパーツで埋め尽くされてしまい、自分が作業を行うための足の踏み場が急激に失われてしまいます。
狭いスペースの中で無理に重い部品を動かそうとする場合、壁や床を傷つけてしまうリスクが高まるだけでなく、説明書を広げて手順を確認する心の余裕も奪われやすくなるため、事前の広い空間作りができていないこと自体が難易度を上げる原因になります。
ネジ穴の位置が生地と干渉して噛み合わせるのにコツが必要になる
ゲーミングチェアは、椅子の骨組みとなる内蔵の金属フレームに空けられたネジ穴の上から、人工皮革や布地などの表面生地が被せられるように縫製されています。
この仕組みの特性上、いざネジを締めようとした際に、生地の端や内部のウレタンがネジ穴の入り口をわずかに塞いでしまっており、付属の工具を差し込んでもネジが斜めに入ってうまく噛み合わないという現象が頻繁に発生します。
無理に力を込めて締めようとすると、ネジ穴の溝を潰してしまい二度と固定できなくなる致命的な失敗に繋がるため、生地の干渉を指先で上手にかわしながら真っ直ぐにネジを回し入れるという、独特のコツと慎重さが求められます。
ゲーミングチェアの組み立てにかかる所要時間の目安
実際にゲーミングチェアを注文するにあたって、自宅での組み立て時間をどれくらい確保すべきかを事前に知っておくことは、予定を無理なく立てるためにも大切です。作業を行う人数によって、完成までの時間の目安は以下のように変わります。
初めて一人で作業する場合は1時間から1時間半ほどの時間がかかる
組み立て作業に不慣れな方が一人で最初から最後までを組み立てる場合、説明書を細かく確認しながら慎重に進める必要があるため、およそ60分から90分ほどの時間を確保しておくのが目安となります。
この時間の中には、巨大な段ボール箱から重量のある部品をすべて取り出し、床を傷つけないように並べるための準備作業や、完成した後に大量に残る発泡スチロールなどの梱包資材を片付ける時間も含まれています。
途中でネジ穴の位置合わせに苦戦する時間も考慮すると、時間に追われることなく心に余裕を持って作業を進められるよう、あらかじめ1時間半ほどのまとまった時間を確保しておくのが確実です。
二人以上で協力して作業する場合は30分から45分ほどで完成する
家族や友人と一緒に二人以上で声を掛け合いながら作業を分担できる場合は、一人が重いパーツを支えている間にもう一人が工具を回してネジを締められるため、およそ30分から45分という短い時間でスムーズに完成させることができます。
説明書を読む係と部品を組み立てる係に分かれることで、手順の迷いやネジの締め間違いなどの手戻りも未然に防ぎやすくなります。
また、作業の効率が劇的に高まるだけでなく、重量のあるパーツを持ち上げる際の上半身の負担や怪我のリスクを大幅に減らすことができるため、可能であれば周囲の協力を得て二人以上で取り組むのがおすすめです。
一人でも失敗せずにゲーミングチェアを組み立てる6つの手順
周囲の協力を得ることが難しく、どうしても一人で組み立てを完了させなければならない場合であっても、椅子の下部から上部へと正しい順番を守って積み上げていくことで、怪我や失敗を避けて安全にゲーミングチェアを組み立てられます。
具体的な組み立て手順は製品によって異なりますが、多くの場合は以下の手順に沿って作業することで組み立てが可能です。
- 家具や障害物を移動させて十分な作業スペースを事前に確保する
- 部品の数が説明書と一致しているかを最初に床へ並べて確認する
- 座面の裏側に対して左右の肘掛けと昇降用の金属土台をネジで固定する
- キャスターを取り付けた土台の脚部を最下部として最初に組み立てる
- 座面と背もたれを接続して左右のネジを交互に少しずつ締める
- 完成した椅子を土台の軸へ差し込んで首と腰のクッションを装着する
以下で具体的な組み立て手順を見ていきましょう。
1.家具や障害物を移動させて十分な作業スペースを事前に確保する
組み立て作業を安全かつ円滑に進めるための最初の基礎となるのが、部屋の中における「物理的な空間の確保」です。
ゲーミングチェアの部品は一つひとつが非常に大きく、組み立ての過程で椅子を真横に倒したり、大きく反転させたりする動きが必要になります。そのため、作業を始める前に周辺の家具や障害物をあらかじめ移動させ、最低でも「畳2畳分(約180センチメートル四方)」の平らな床スペースを事前に作っておくことが重要な最初のステップとなります。
あわせて、重量のある金属パーツが床に直接当たって賃貸住宅のフローリングを傷つけてしまうトラブルを防ぐために、段ボール箱を平らに切り開いたものや、厚手の毛布をあらかじめ床一面に敷き詰めておくとよいでしょう。
2.部品の数が説明書と一致しているかを最初に床へ並べて確認する
十分なスペースを確保して養生を済ませたあとは、いきなり組み立てを始めるのではなく、すべての部品を箱から一度取り出して床へ綺麗に並べ、説明書に記載されている数と完全に一致しているかを確認します。
万が一、作業の途中で「必要なネジが1本足りない」という事態に気づいた場合、椅子が不安定なままで作業がストップしてしまい、部屋の中に巨大なパーツが放置される原因になります。
また、事前にすべての部品をむき出しにして並べておくことで、説明書の指示があった際に対象の部品をすぐ手に取ることができ、無駄なタイムロスをなくして効率よく作業を進めることができます。
3.座面の裏側に対して左右の肘掛けと昇降用の金属土台をネジで固定する
部品の確認が終わったら、最初にお尻を乗せる座面の裏側に対して、左右の肘掛け(アームレスト)と、座面の昇降やリクライニングのバネを制御する重い金属土台をネジでしっかりと固定します。
この工程は、背もたれなどをすべて合体させた後に行おうとすると、椅子の重みで座面を裏返すこと自体が困難になってしまうため、パーツが単体で軽いうちに一番最初に行っておくのが賢明です。ネジを締める際は、左右の肘掛けの向き(前後の方向)を説明書の図解と慎重に見比べながら、座面の中心に対して歪みがないように真っ直ぐに締め込んでいくのがコツです。
4.キャスターを取り付けた土台の脚部を最下部として最初に組み立てる
座面の裏側の仕込みが終わったら、一度座面を脇に置き、今度は椅子全体の体重を支える五本足の土台(脚部)に対して、転がる車輪(キャスター)と、中央の昇降を担う金属製の軸(ガスシリンダー)を差し込んで最下部を完成させます。
この土台部分はネジ締めなどの複雑な作業がなく、基本的には部品を上からカチッと奥まで力強く押し込んで差し込むだけで固定できる単純な構造になっています。最も重量があり安定している土台を最初に床の上で自立させておくことで、この後の工程で完成した座面や背もたれを上からスムーズにドッキングするための、安全な受け皿を整えられます。
5.座面と背もたれを接続して左右のネジを交互に少しずつ締める
組み立て全体のなかで、最も力が必要であり、かつネジ穴のズレが起きやすい最大の難所が、先ほど肘掛けを取り付けた座面と、背もたれの結合工程です。
一人で作業を行う場合は、座面を床に水平に置いたまま、背もたれを垂直に立てて横から包み込むように金具の位置を合わせる必要があります。このとき、片側のネジを最初から限界までギチギチに締め込んでしまうと、反対側のネジ穴の位置が確実に数ミリ単位でズレてしまい、工具が入らなくなってしまう可能性があるので注意してください。
左右のネジ穴に対して、まずは手回しで2回転から3回転ほど仮止めを施し、全体のバランスを見ながら左右交互に少しずつ均等に締め進めていくことが、生地の干渉を防いで一発で固定するためのコツです。
6.完成した椅子を土台の軸へ差し込んで首と腰のクッションを装着する
背もたれと座面が強固に一体化したら、その結合した上半身部分を持ち上げ、手順の4番目で組み立てておいた土台の中央の軸の上へと垂直に差し込み、最後に各種クッションを装着します。
軸の先端と座面の裏側の穴の位置を慎重に探りながらゆっくりと下ろしてドッキングさせ、一度真上から自分の体重をかけるように深く腰掛けることで、金属製の軸が隙間なく完全に固定されます。
本体が安全に組み上がったことを確認したのち、最後に頭を支えるクッション(ヘッドレスト)と腰を支えるクッション(ランバーサポート)のゴムバンドを背もたれに引っ掛けて正しい位置に装着すれば、すべての組み立て工程が完了します。
ゲーミングチェアの組み立てを楽に行うために用意しておきたい2つの道具
多くのゲーミングチェアには簡易的な工具が最初から同梱されていますが、付属の道具だけで無理をして作業を進めるのではなく、自宅にある身近な日用品を事前に用意しておくことで、組み立ての疲労や怪我のリスクを大幅に減らすことができます。
特に、作業用手袋や滑り止め付きの六角レンチはあると便利です。以下でゲーミングチェアの組み立てに役立つ道具の特徴を紹介します。
手のひらに滑り止め加工が施された厚手の作業用手袋
重量のある金属パーツや、大きな座面を一人で安全にコントロールするために、事前に用意しておきたい道具が作業用の手袋です。
素手のままで20キログラムを超える部品を持ち上げようとすると、手汗で滑って足の上に落としてしまったり、金属の鋭いエッジ(端)で皮膚を切ってしまったりする危険性があります。
しかし、手のひら全体にゴムやシリコンの滑り止めが施された厚手の軍手や作業用手袋を着用しておけば、少ない力でもパーツを確実にホールドできるようになり、ネジ穴の位置合わせの際にも無駄な握力を使わずに安定した作業をキープできます。
持ち手が長く力を込めやすい滑り止め付きの六角レンチ
製品に付属している簡易工具(L字型の小さなレンチ)をそのまま使い続けるのではなく、市販の持ち手が長い六角レンチを1本用意しておくだけで、ネジ締めの作業効率は劇的に跳ね上がります。
付属の工具は非常に小さく持ち手が短いため、テコの原理がうまく働かず、ネジを1本締めるだけでも指先や手のひらに激しい痛みを伴うことが多々あります。
グリップ(持ち手)部分にプラスチックやゴムの滑り止めがついており、しっかりと力を込められる長めの六角レンチ(一般的な5ミリメートル規格のもの)を事前に用意しておくことで、女性の力であっても軽い力で滑らかに、かつ強固にネジを締め進めることができるようになります。
ゲーミングチェアの組み立てが終わった直後は安全性を確認しよう
すべての部品の結合が完了した後は、椅子全体の構造が正しく安全な状態に整っているかを以下の要点に沿って最終点検することが大切です。
- 左右のネジやボルトが根元まで均等に締め付けられているかを再確認する
- 座面の下にある昇降レバーを動かして上下の動作が滑らかに機能するかを試す
- 背もたれを後ろへ段階的に倒していき異音や不自然な傾きがないかを確かめる
上記の点検を行っておくことで、部品のゆるみなどが原因で生じる不具合を防げます。以下で詳しい内容を紹介します。
左右のネジやボルトが根元まで均等に締め付けられているかを再確認する
椅子を起こして形にする前に、座面の裏側や背もたれの側面に配置されたすべてのネジが、金属の根元まで完全に真っ直ぐ締め込まれているかを付属の六角レンチでもう一度だけ確認します。
一箇所でもネジが浮いていたり斜めに刺さっていたりすると、座ったときに一方向へ無理な荷重がかかってしまい、使用中のネジの破断やフレームの歪みを引き起こす原因になります。指先で触れて隙間がないかをチェックし、緩みを見つけた場合は確実に増し締め(締め直し)を行いましょう。
座面の下にある昇降レバーを動かして上下の動作が滑らかに機能するかを試す
金属製の脚部と座面が正しくドッキングしているかを確かめるために、実際に一度椅子へ深く腰掛け、座面の下にある昇降用のレバーを引いて上下の動作を確認します。
自分の体重がかかった状態で、金属製の軸(ガスシリンダー)が引っかかることなく滑らかに上下へと移動し、レバーを離した位置で座面がピタッと確実に固定されるかどうかをテストしてください。
レバーを引いても全く動かなかったり、異音が響いたりする場合は、座面の裏側にある金属土台の向きが前後逆に設置されている可能性が高いため、説明書の図解と照らし合わせて再点検を行う必要があります。
背もたれを後ろへ段階的に倒していき異音や不自然な傾きがないかを確かめる
最後に、リクライニングのレバーを慎重に操作し、背もたれを後ろ方向へ少しずつ段階的に倒していきながら、土台の安定性を最終確認します。
最大まで背もたれを傾けた状態において、左右のどちらか一方へ椅子全体が不自然に傾いていないか、あるいは結合部から「パキッ」という金属のきしみ音が聞こえないかを、耳と体全体の感覚を使って確かめます。恐怖感なく完全に体重を預けられるだけの確かな剛性が確認できて初めて、毎日のデスクワークを安全に支える快適な環境が整います。
自力での組み立てに不安がある場合は軽量モデルのゲーミングチェアを選ぶのがおすすめ
組み立てに対する不安がどうしても拭えない場合は、最初から「一人でも箱出しやネジ締めが圧倒的に楽に行える設計」が施されたゲーミングチェアを選ぶのがおすすめです。以下では、軽量で組み立てやすいゲーミングチェアの人気モデルを紹介します。
Bauhutte G-220|本体重量を約14キロに抑えた軽量コンパクト設計モデル
日本のゲーミング家具大手であるバウヒュッテが、日本の住環境に合わせて開発した現行のライトモデルです。
一般的な大型ゲーミングチェアの多くが本体重量20キログラムを大幅に超えるのに対し、この製品は約14.1キログラムという圧倒的な軽さを実現している点が最大の特徴です。
パーツ一つひとつが非常に軽いため、大人一人であっても段ボール箱からの取り出しが容易であり、座面と背もたれを合体させる際にも上半身の力に自信のない方が無理なく位置を合わせてネジを締めることができます。狭い部屋でも取り回しやすく、自力での組み立ての手軽さを最優先したい場合には特におすすめです。
GALAKURO GAMING Paint|国内メーカーの分かりやすい日本語説明書が付属するモデル
パソコン周辺機器の国内老舗トップブランドである玄人志向が手がける、通気性に優れた布地製の現行モデルです。
海外セラーの格安品にありがちな「日本語の文章が不自然で図解が小さく、どこのネジを締めればいいのか全く分からない」という説明書のストレスが一切ない点が大きな強みです。
国内メーカーが監修した非常に大きくて分かりやすい丁寧な日本語の組み立て説明書が同梱されているため、手順の迷いによるネジの締め直しや、パーツの向きを間違えるといった手戻りのリスクを最小限に抑えることができます。最低座面高も41.5センチメートルからの低床設計となっており、小柄な方でも使いやすい1台です。
ゲーミングチェアを自力で組み立てるのがどうしても難しい場合の解決策
自力で作業を行う時間やスペースが取れなかったり、怪我や体調の理由から20キログラムの重量物を扱うことが物理的に難しかったりする場合は、プロにお金を払って「組み立て設置サービス」を利用するのが確実な解決策となります。
現在の大手インターネット通販(Amazonや楽天市場など)や大手のオフィス家具販売サイトでは、製品を注文する際のオプション画面において、数百円から数千円前後の追加費用を支払うだけで、専門の作業員が自宅の中まで配送し、その場で開封から組み立て、完成品の設置、さらには巨大な段ボール箱の回収まですべてを代行してくれる「組み立て設置サービス」を選択することができます。
自力での怪我のリスクや、作業後の大量のゴミの処分に頭を悩ませる時間を完全にゼロにできるため、少しの予算を上乗せしてでも確実かつ安全に完成品を手に入れたい場合には、この有料サービスの利用を検討しましょう。
ゲーミングチェアの組み立てに関するよくある質問
ここからは、ゲーミングチェアの組み立てに関するよくある質問を紹介します。
体力のない女性が一人で作業しても怪我なく組み立てることは可能?
体力のない女性でもゲーミングチェアを一人で組み立てることは十分に可能です。ただし、重い背もたれを支える工程だけは細心の注意が必要になります。
座面と背もたれを合体させる瞬間だけは、約20キログラムの一体化したパーツを片手で支えながらネジを回す必要があるため、最も力が必要となります。
体力に自信がない場合は、先述した本体重量が軽い製品(バウヒュッテの軽量モデルなど)を最初から選択するか、床に厚手の毛布を丸めて敷き、その上に背もたれを乗せて高さを稼ぐなどの工夫を凝らすことで、力を使わずに安全にネジ穴の位置を合わせることができます。
自宅にある電動ドライバーなどの工具を使用してゲーミングチェアを組み立てても問題ない?
ゲーミングチェアの組み立てに電動ドライバーを使うことに問題はありません。ただし、電動ドライバーは最後の仕上げの締め付け時のみ使い、最初の仮止めの段階での使用は控えましょう。
ゲーミングチェアの金属フレームのネジ穴は非常にデリケートに作られているため、最初から電動ドライバーで強いトルク(回転力)をかけて一気に締め込んでしまうと、ネジが斜めに入ったことに気づけず、ネジ穴の溝を完全に潰してしまう可能性があります。
最初の2回転から3回転は必ず六角レンチを使って「手回し」で真っ直ぐ回し入れ、完全にネジが真っ直ぐ進んでいることを確認した最後の仕上げ段階においてのみ、電動工具を使って優しく締め付けるのが安全な手順となります。
開封した直後に部品の不足や傷が見つかった場合はどうすればよい?
部品の不足や傷が見つかった場合は、組み立て作業をその場で中断し、メーカーの公式サポート窓口へ連絡しましょう。メーカーに部品の不足・傷があったことを伝えると、必要に応じて部品やパーツの交換・配送などの対応をしてくれます。
なお、傷がある状態や部品が足りない状態で無理に組み立てを進めてしまうと、使用時のガタつきや怪我の原因になるだけでなく、メーカー側から「組み立て時の自己過失による破損ではないか」と疑われてしまい、初期不良としての無償交換を受けられなくなるリスクが生じるので注意してください。
組み立てたゲーミングチェアからギシギシと異音が聞こえる場合の対策は?
ゲーミングチェアから異音が聞こえる場合、座面の裏側にある金属土台のネジが時間経過とともにわずかに緩んでいる可能性が高いため、すべてのネジの「増し締め」を行います。
組み立てから数週間から数ヶ月が経過すると、毎日の着座による体重の圧力や振動によって、結合部のネジが目に見えないレベルで徐々に緩んでくることがあります。この緩みによって金属同士が擦れ合い、座るたびに不快な音が鳴る原因になります。
ゲーミングチェアの異音は、椅子を裏返し、六角レンチを使ってすべてのネジをもう一度力強く「増し締め(締め直し)」してあげるだけで、解消されるケースが大半です。安全のためにも、購入から半年ごとに一度はネジの緩みを定期点検する習慣をつけるとよいでしょう。
まとめ
ゲーミングチェアの組み立て作業は、事前の作業スペースの確保から各部品の取り付け順序まで、正しい手順を理解しておけば一人でも安全に行えます。
物理的なパーツの重さや梱包資材の多さに最初は圧倒されてしまうかもしれませんが、畳2畳分の空間を作り、床に毛布を敷いて、焦らずに左右交互に少しずつネジを仮止めしていくというコツさえ守れば、大きな失敗を招くことはありません。
また、力仕事に自信がない場合や、作業時間を短縮したい場合には、軽量設計のモデルを選ぶか、通販サイトの有料の組み立て代行サービスを活用するのがおすすめです。

